Frame
完全に再設計されたTiger Sportのフレームには、2つのねらいが込められています。
ひとつ目は、シート高を下げることで、背の低いライダーに対するエルゴノミクスを改善し、またパッセンジャーの快適性を向上させること。ふたつ目は、最大積載重量を増やすための強度アップです。この結果、精度の向上、コーナーリング性
能、そしてライダーとバイクの両方が路面に吸い付くような感覚をより強く感じることができるようになりました。
Tiger Sportは、より多くの荷物を積めるよう220kgの最大積載重量を持ち、さらに余裕が加えられました。
ハンドルバー
ハンドルバーも若干高さを低く、ライダーに寄せられたことによりスポーツ性が向上し、スポーツライディング時のフィードバックとコントロール性に優れています。
ライディングポジション
Tiger Sportのライディングポジションにも変更が加えられ、以前よりシート高は5mm下がり、若干前傾姿勢が強くなっています。シート前方は絞られ、足つき性が向上しています。パッセンジャーの座る位置はライダーより若干高めですが、差はそれほどでもなく、Tiger Sportのスポーティなルックスを損ないません。
サスペンション
新設計のフルアジャスタブルサスペンションは、新しいスプリングと新しいバルブの採用によりダンピングを最適化し、コントロール性能が増し、増加した最大積載重量にも対応しています。同時に、綿密なチューニングのおかげで、ライディングの質とハンドリングも同時に高まりました。フロントサスペンションは、プリロード、リバウンド、ダンピング圧が調節可能で、ストローク
量140mmのショーワ製43mm倒立フォークが装備されています。リアのショーワ製モノショックはトラベル量150mmで、プリロードとリバウンドのダンピングを調節できます。
スイングアーム
新型の、片持ち式スイングアームは、Tiger Sport用に特別に作られました。スポーティなルックスを目指しつつ、排気系がよりタイトに回り込み、荷物用スペースは増えています。
ホイールとタイヤ
Tiger Sportには新しい鋳造アルミニウム製リアホイールが装着され、Pirelli Angel STタイヤを履いています。この組み合わせは、先代のTiger 1050よりも1.3kg軽量で、俊敏性が増しています。